有事の円買い 2010 5 22
この数週間、世界の金融市場は、大揺れでした。
そのため、有事の円買いは、激しいものとなりました。
ドルに対しても、ユーロに対しても、大きく円高になったのです。
それどころか、英ポンド、豪ドル、NZドル、カナダドルに対しても、
激しい円高となりました。
今週は、Goldも下落しました。
現状では、円は、有事のときに買われ、
さながら「裏の基軸通貨」となっています。
日本国内では、本や雑誌に、
「日本政府には、巨額の借金があるので、
円が暴落する」という話が、よく出ていますが、
これは、ガラパゴス島のように独自に「進化」した話です。
確かに、日本政府は、数十年後には、
債務不履行の危機があるかもしれません。
しかし、他の先進国は、そんな悠長な話ではなく、
「今、そこにある危機」ですから、
有事には、円が買われることになるのです。
とはいえ、さすがに円は買われすぎでしょう。
明らかに、行き過ぎだと思います。
欧州における問題も、さすがに「悪材料、出尽くし」の状態だと思います。